デジタル一眼レフ 三脚・ストロボ・フィルターがわかる本 (インプレスムック DCM MOOK)

デジタル一眼レフ 三脚・ストロボ・フィルターがわかる本 (インプレスムック DCM MOOK) の詳細

99円というセール価格なので購入してみましたが、悪い意味でデジタルカメラマガジン社のクオリティ全開のムック本でした。「三脚・ストロボ・フィルターがわかる本」という表題に対し、中を開くと上記のものだけでなく、カメラバック、グッズ、液晶ディスプレイ、プリンタ、さらにはRAW現像やデジスコまで触れられていて、またかよ！デジタルカメラマガジンやっちまったな！と思わせるカオスな内容。一応、軸は三脚とストロボとフィルターなわけですが、基本的な流れはよくあるQ&Aで読者の疑問に答える形から始まり、各被写体別カメラマンのおすすめガイド、次に使いこなしテクニック、そして現行品カタログ少々。と思いきやまたシチュエーションごとの使いこなしとさらにプロのおすすめ、さらに提灯記事のような何の脈絡も無い商品紹介といった、デジタルカメラマガジン社お得意のブレた編集が楽しめます。だいたい、三脚にしてもストロボにしてもその他カメラバックもそうですが、デジカメ本体やレンズに比べて遙かに買い換え頻度が低いアイテムです。プロカメラマンおすすめのって言われても、ほとんどが生産終了品ばかりなので、これを手に取った初心者の人が、これを参考に買おうとしても手に入れられないものばかりです。こういったメイン的な部分をカメラマン任せの丸投げ記事にするのではなく、編集部が取材のもと現行品に置き換えて紹介するなどの配慮がどうしてこの出版社では出来ないかなと、いつも不思議に感じてしまいます。使いこなしもカメラマンが得意とするジャンルに応じたものなので、例えば三脚に関しては星景とかスポーツや車など得意とするカメラマンが出てこないため、全く触れられておらず、これらを参考にしたいと思ってる方は役に立ちません。フィルターもわずかに数種類しか触れられておらず、PL、ND、UVフィルターになぜか赤外線のIRフィルターがメインのお粗末な内容。後半最後の方にちょっとだけ出てくるクロスフィルターとかソフトフィルターとか、もっと書くべきフィルターもあるだろうにと思うのは自分だけなのでしょうか？バッグやグッズなどの後半になるにつれだんだんグダグダになっていき、これまたお得意のデジタルカメラマガジン本誌のスクラップ記事の寄せ集めになってきます。これを見て盛りだくさんな内容と喜べるとはとうてい思えず、逆にその分、表題の三脚・ストロボ・フィルターの内容をもっと充実させろと言いたい。他にもかなりツッコミどころが多いのですが、行数がかさむのでこれくらいにしておきたいと思います。まぁ、この本はざっと目を通しておいて、本格的に使うのであればもっとジャンルやシチュエーションごとに詳しく書かれた本を読むことをおすすめしますし、機材を買う場合は自分で検索して必要な現行機材を探し当てられる人には取っ掛かりとしていいかも・・・