百鬼夜行の見える都市 (ちくま学芸文庫)無料ダウンロードkindle

百鬼夜行の見える都市 (ちくま学芸文庫)

田中 貴子 / 本

百鬼夜行の見える都市 (ちくま学芸文庫)無料ダウンロードkindle - 田中 貴子による百鬼夜行の見える都市 (ちくま学芸文庫)は筑摩書房 (2002/12/1)によって公開されました。 これには306ページページが含まれており、本というジャンルに分類されています。 この本は読者からの反応が良く、4人の読者から4.6の評価を受けています。 今すぐ登録して、無料でダウンロードできる何千もの本にアクセスしてください。 登録は無料でした。 サブスクリプションはいつでもキャンセルできます。

百鬼夜行の見える都市 (ちくま学芸文庫) の詳細

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タイトル
百鬼夜行の見える都市 (ちくま学芸文庫)
作者
田中 貴子
ISBN-10
4480087311
発売日
2002/12/1
カテゴリー
ファイルサイズ
19.07 (現在のサーバー速度は25.7 Mbpsです
百鬼夜行の見える都市 (ちくま学芸文庫)無料ダウンロードkindle - 内容(「BOOK」データベースより) 「鬼」とは、「百鬼夜行」とは、そもそもいったい何だったのか。古代末から中世にかけて、王都・平安京に頻発した「百鬼夜行」という怪異現象を手がかりに、都市と王権が宿命として抱え込まざるをえなかった闇の領域を凝視し、目に見えない「心の鬼」が、可視的に形像化されていくプロセスに大胆に迫る。著者の視線の行き着く先は、民俗学的研究、国文学的研究を遙かに超え、都市のメカニズムや現象を生み出した人々の心性にまで及び、従来の「定説」の枠組みそのものまでを無化する画期的な論考。図版多数収録。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 田中/貴子 1960年京都府生まれ。奈良女子大学文学部卒業。広島大学大学院博士課程修了。博士(日本文学)。現在京都精華大学人文学部助教授。専攻:中世国文学、中世宗教文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カテゴリー:
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「「怪異=鬼」を通して平安京・京都を読む」と言うコンセプトの本。私は小松和彦氏「百鬼夜行絵巻の謎」中で本書が言及されていたのがキッカケで手に取った。即ち、本書は小松氏の「日文研本」発見以前に執筆されている点を留意すべきである。第一章の「心の鬼」の説明は新規性に欠け、採例・解釈も恣意的・情緒的で無い方が良かった。第二章以降で「百鬼夜行」に焦点が絞られる。「百鬼夜行=恐怖の共同幻想=<都市>伝説」と言うのが骨子らしいが、「今昔物語」、「宇治拾遺物語」等の怪異譚を、これも恣意的に解釈しただけで、学問的裏付けがあるとは思えない。本書の性格が学術的論文なのかエッセイなのか曖昧なのである。第一、平安時代の京都の市中は死体で溢れ、清水寺や鴨の河原は死体捨場の名所だった筈だ。これが京の人々の死生観や地獄観に影響を与えない筈は無い。現在でも、「化野と言えば京都」なのである。著者の論は文献の中で遊んでいるだけで、実が無い様に思われる。また、「百鬼夜行絵巻」の対象を「付喪神」と断じているが、これも学術的根拠は無く、関係に不明点はあるものの、「百鬼夜行絵巻」と「付喪神絵巻」の二系統があると考える方が自然である(小松氏の著書参照)。肝心の「絵巻」を切り離した「百鬼夜行」が何を指すかも明確でない。怪異現象の発信源を指している様だが、用語・概念の定義→命題の設定→証憑を用いた証明→結論と言う演繹的手法が採られていないのである。式神の導入の仕方も牽強付会に過ぎる。「百鬼夜行」の世界を都市の成り立ちや庶民感覚から考察すると言う観点は悪くないと思うが、「絵巻」を切り離した途端、庶民の息吹が感じられなくなり、著者が「今昔物語」等の文献から感じる心性の問題と化してしまった。そして、内容は殆ど陰陽道を背景にした<王権>崩壊による廃虚都市論なのである。安倍晴明人気にあやかった本との印象を受けた。

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